ユートライのあゆみ 2005年

12月 トミオカホワイト美術館クリスマスコンサート

12月23日 南魚沼市トミオカホワイト美術館

近年ないほどの大雪に見舞われ、前日には新潟県全体(とりわけ下越地方)で停電の被害にあい大騒ぎしました。新幹線もストップして、東京からの名島・鈴木亮先生やソリストの橋本美香さんの到着が心配されたのですが、当日は復旧して無事開催にこぎつけました。 それだけではなく、団員の移動も早朝から行動開始。まるで昭和基地に向かう越冬隊員のような覚悟で、旧六日町のトミオカホワイト美術館を目指しました。 絶え間なく降る雪に呆れながら、それでも全員遭難者もなく演奏会を歌いきりました。大雪の記憶と共に、今年のクリスマスコンサートは語り継がれていくことでありましょう。

10月 川西中学校招待演奏会

10月16日 十日町市川西中学校体育館

関東大会がペケだったので、コンクールはひとまず終了し、次の目標は団員松ちゃんの勤務する川西中での演奏会になりました。中越大震災で大きな被害をこうむった地域ですので、慰問もかねて合唱のすばらしさを普及するために出張演奏してきました。 団員は広い体育館のステージ上に、指揮者の名島先生はフロアの聖火台のような高台に、なんとも奇妙な合唱スタイルで歌いましたが、それでも熱心な聴衆の皆さんのおかげで、精一杯歌えたように思います。 最後に、在校生の皆さんと一緒に校内合唱コンクールの課題曲も歌い、生徒指揮の指導もあったりで、内容の濃い演奏会になりました。 終わって、遅い昼食を市内のそば屋でたっぷりと食べ、立ち寄り湯で汗を流すというミニ旅行に早変わりし、楽しい一日となりました。

8月 JCA合唱コンクール新潟県大会

8月28日 新潟県民会館大ホール

去年に続き一般Aで出場。定演後ずっと関東大会を目指して練習を重ねてきましたが、残念ながらダメでした。これも時の運・・・というか、実力なので、仕方ありません。また精進を重ねて来年頑張ることにします。やっぱり楽譜持ちと譜落としの差だけではなかったようです。暗譜が良いのはもちろんですが、それ以外のファクターも大きいかなと。。。まだまだ質の向上が足りないんですね。

7月 第21回定期演奏会

7月16日 新潟市音楽文化会館ホール

いつもの4ステージ構成でしたが、今回はモダンバレエとのコラボレーションと題して、かつてない「見せる」合唱に取り組みました。もちろん見せられるところはプロのダンサーにお願いして、団員はひたすら歌って、ちょこっと身振りを加えてと、ちゃんと脇役に徹しました。それにしても、伸びやかな肢体の華麗な動きには、歌いながら見とれてしまいましたね。地球の重力が自分たちと違うんじゃないかと思えるくらいの軽やかさでした。 「白き花鳥図」の混声版を歌いましたが、練習中の課題がクリアできて、今までで一番良い出来だったのではないかと思います。アンコンから続いたこの曲とのつきあいで、日本の合唱曲の優雅な一面を体験できたような気がします。

6月 新潟県合唱祭

6月19日 長岡リリックホール

久々に遠征での発表です。演奏曲目は、定演の予行練習にもなる世界の名曲集から、「アヴィニョンの橋の上で」、「野ばら」、「おお、スザンナ」の3曲を選びました。3曲目の「おお、スザンナ」がテナーの音程が悪く、「おお、ズサンな」になってしまったのが悔やまれます。全体講評を清水雅彦先生が行いましたが、団体別の感想でもっとしっかりと檄を飛ばされました。反省しきり。。。

6月 弥彦合宿

6月4〜5日 弥彦村総合文化会館大ホール

1月 第3回新潟県ヴォーカルアンサンブルコンテスト

1月30日 新潟市音楽文化会館ホール

今年から、アンサンブルコンテストに参加することになりました。 例年、1月末か2月初めに「団内コンサート」を催していましたので、ちょうど時期が重なるため出場していませんでしたが、名島先生の希望もあって(もちろん団員もその気になって)アンコンのための練習に切り替えました。 16名以内という規定に従い、団員をA・Bの2チームに分けました。ただし、重複可ということもあり、両方出た人もいます。

■Aチーム: 北原白秋作詞・多田武彦作曲
       混声合唱組曲「白き花鳥図」より
         1.黎明  3.白牡丹北原白秋
■Bチーム: パレストリーナ作曲
       「Missa Veni Sponsa Christi」より
         Gloria

結果は、Aチームが「金賞」、Bチームが「銀賞」。
以下は講評です。

■Aチーム:
T氏「美しい男声合唱です!! アルトまでは良いんだが、Sop が入った時にゾクゾクする様な高まりが欲しいんですよね!! テナーが6P3段目後半上ズル!! 白牡丹は良い出来だと思います!名島ワールドにはもう少し歌い込みが欲しいなぁ〜〜〜」
H氏「美しい豊かなハーモニーが聞こえてきました。流れのある素敵な音楽でした。これからも楽しいアンサンブルづくりを続けていって下さい! 大切なことば、大切な音、大切な音楽を願っています!」
■Bチーム:
T氏「冒頭のグレゴリアのイメージ、スタイル、ソプラノの出だしなど、声作りの練り直しが必要に思う。この時代の物を敢えて歌いながら声を作るのが目的であるならば大いに賛成です!!
Cum Sancto Spiritu の思い切った Stretta などあった方が、最後のおさまりも良くなる様に思いました。」
H氏 「流れのある音楽でした。これからも自然なハーモニー創りをつづけて下さい!お互いを聞きあえる、美しいアンサンブルをこれからも聞かせてください!」